VIVER 0.3 リリース
VIVER 0.3 をリリースしました!
すべてが新しくなっています。Webサイトも新しくなっています。
- 1台のコンピュータをCDやメモリーカードから起動
- 多数のコンピュータをネットワークブート
- ディスクレスで動作
- ハードウェア自動検出機能
- ファイルサーバーやDHCPサーバーをプラグイン型のアーキテクチャで役割分担
- 共有ディスクを自動的に冗長化
- インストール済みのLinuxシステムを簡単にVIVER化
- ほとんどのLinuxディストリビューションに対応
VIVER化キットもリリースしました。これはインストール済みのLinuxシステムを元に、VIVERで使えるディスクイメージを作成するGUIツールです。
http://prdownloads.sourceforge.jp/viver/24359/viver-kit-0.3.tar.gz
このツール自体の実行に準備が必要になりますが、ディスクイメージの作成自体は簡単です。VIVERキットをダウンロードすると、中にREADMEが入っています。
VIVER化ツールの使い方:
- 1. VIVER化ツールに必要なソフトウェアをインストールする
- zenity
zenityはほとんどのディストリビューションで一発インストールできると思います。yum install zenity、yast -i zenity、apt-get install zenity、urpmi zenity、smart install zenity…
- xfsprogs
xfsprogsもほとんどディストリビューションで一発インストールです。既に入っている場合も多いと思います。使用するコマンド名はmkfs_xfs。
yum install xfsprogs、yast -i xfsprogs、apt-get install xfsprogs、urpmi xfsprogs、smart install xfsprogs…
- mkisofs
mkisofsも一発インストールですが、パッケージ名がディストリビューションによって異なっていると思います。「isofs」が名前に入っていたらそれです。既に入っている場合も多いです。コマンド名はmkisofs。
- squashfs-tools 3.2以上
一発インストールできるかどうかは微妙です。ただコンパイルしてインストールするのは簡単です。Squashfs
必要なコマンド名はmksquashfs。
mksquashfsを/usr/bin以外のディレクトリにインストールしたときは、viverizeスクリプトの先頭部分を修正してください。
- 2. 対象Linuxシステムをマウントする
インストール済みのLinuxシステムを/mnt/linuxあたりにマウントしてください。ファイルシステムは何でも良いです。
# # 対象システムが/dev/hdxXにインストールされているとすると、 # mount /dev/hdxX /mnt/linux
- 3. 対象Linuxシステムにカーネルモジュールをインストールする
VIVER化キットの中に入っているカーネルモジュール(2.6.18.2-viver23.tar.bz2)を、対象システムにインストールします。tar.bz2を展開するだけです。
tar jxvf ./2.6.18.2-viver23.tar.bz2 -C /mnt/linux/lib/modules
- 4. 対象システムにRUNES基本セットをインストールする
VIVER化キットの中に入っているRUNES基本セット(RUNES/)を、対象システムにインストールします。コピーするだけです。
# cp -a ./RUNES /mnt/linux/etc/
- 5. VIVERツールを実行する
いざVIVER化ツールを実行してください。実行にはroot権限が必要です。
# ./viverize
GUIなどという ぬるい もの使いたくない方は、viverize(シェルスクリプト)を開くいてみてください。スクリプトはトリッキーですが、簡単な処理しか行っていないので、GUIツールなしでディスクイメージを作ることも可能です。
fixedという名前のディレクトリを作成: mkdir fixed ddでfixed/fixed.imgという名前のディスクイメージを作成: dd if=/dev/zero of=fixed/fixed.img bs=1M count=1 seek=$image_size ディスクイメージをmkfs_xfsでフォーマット: mkfs_xfs fixed/fixed.img ディスクイメージをループバックマウント: mkdir mount && mount fixed/fixed.img mount/ -o loop 対象システムをディスクイメージに丸ごとコピー: (cd $target && tar cf - .) | (cd mount/ && tar xf -) ディスクイメージをアンマウント: umount mount ディスクイメージを圧縮: mksquashfs fixed fixed.squash isoディレクトリを作成: mkdir iso 作ったディスクイメージをisoディレクトリに移動: mv fixed.squash iso/fixed.squash bootsuiteをコピー: cp -a bootsuite/* iso/ ISOイメージを作成: mkisofs -U -D -J -R \ -V "$isoname" \ -o "${isoname}.iso" \ -b boot/grub/stage2_eltorito \ -c boot/grub/boot.cat \ -no-emul-boot \ -boot-load-size 4 \ -boot-info-table \ -gid 0 \ -uid 0 \ iso/
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