用語集
e-Wordsから。
- アベイラビリティ
- 可用性。システムの障害の発生しにくさ。高い、または低い。高い=ハイアベイラビリティ。厳密には、システム故障が生じるまででの平均時間と、システムに故障が生じてから復旧までの平均所要時間で計られるらしい。
- フォールトトレランス
- 耐障害性。システムに障害が発生したときに、正常な動作を保ち続ける能力。障害時の被害を最小に抑える能力。「フォールトトレランスを持つ」と言う。フォールトトレランスを持つシステムを、「フォールトトレラントシステム」と言うらしい。
- フェイルオーバー
- 訳なし。サーバーに障害が発生したときに、代替サーバーが処理やデータを引き継ぐ機能。「フェイルオーバークラスタ」「フェイルオーバーを行う」「ネットワーク回線が冗長化されたフェイルオーバーシステム」などと使う。
- トランザクション
- 訳無し。関連する複数の処理を一つの処理単位にまとめたもの。一連の作業が「すべて成功」か「すべて失敗」であることを保証する。
「VIVERは、膨大な数のクライアントコンピュータがブートしているという"リソース"を利用することにより、ブートディスクを冗長化して保持するフォールトトレラント・ネットワークブート・システムです。クライアントコンピュータがダウンした際にはトランザクション処理によりブートディスクが再構成され、常に高いアベイラビリティを誇ります。VMを用いた低レベルフェイルオーバーレイヤーを提供し、容易にハイアベイラビリティシステムを構築できます。」 ※内容はウソですよ。
「VIVERは、膨大な数の計算機が稼働しているという“資源”を利用することにより、起動情報を多重化して保持する高耐障害性・回線経由起動機構です。計算機が不意に停止したした際には整合性保証処理により起動情報が再構成され、常に高い可用性を誇ります。仮想計算機を用いた低水準の代替保持機能層を提供し、容易に高可用性を持つ機構を構築できます。」 ※内容は虚ですよ。
どちらが分かりやすいか。どっちも分かりにくい。それ以前に用語の使い方が正しいかどうかが疑わしいな。
…いや、その前に、こんな分かりにくい用語を使わなければならない文章構成が良くない。たとえ読者をIT専門家に限定したとしても、この文章は分かりにくいと思う。いちいち複文にせずに1つ1つ順を追って説明していけば、誰でも納得できる文章が書けるのでは無かろうか。
「現在、非常の多くの場面においてコンピュータが活用されています。この影響から1つのネットワークに接続されるクライアントコンピュータの数は非常の多くになっており、管理は日々困難になっています。VIVERは、この影響を逆に「リスクを分散することができる資源」ととらえました。この資源によりコンピュータの起動に必要な情報を多数のクライアントコンピュータに分散・多重化して保持できるため、高い障害性を持つネットワークブートシステムを実現できます。特定のコンピュータが不意にダウンしてしまった際でも、ネットワーク上のすべてのコンピュータが相互に連絡することで、整合性を保ちながら起動情報を再構成します。これによりどんな場合でも高い可用性を維持できます。また、VMを利用してOSよりも低い層でフェイルオーバー機能を提供することで、容易に高可用性を持つシステムを構築できます。」
VIVERは…ネットワークブートシステムだ、という文が足りないな。まぁ何とか通じているのでは無かろうか。
で、どの文が一番良いのかな?
内容にウソを含んでいるので、所々意味不明? 分かりやすい文章を書くには、文章力云々以前に、内容をよーく理解していることが最重要だと思う。
…などと勝手に思った今日この頃でした。